2006.06.19
東京都大田区内の製造・加工業など21社から成る大田区異業種交流会RAF(大田区西蒲田、小林繁春代表幹事)は、同会が開発し、今年2月から販売を開始した新商品「簡易法」鉛フリー半田検査セットを増産すると発表した。
「簡易法」鉛フリー半田検査セットは、ハンダに含まれる鉛を瞬時にして判定する試薬で、調べたいハンダに第一試薬を3分間浸し、続いて第二試薬を1滴加えると、鉛の含有によって色が変化するこというもの。特殊な技術や装置を必要とせず、短時間でハンダに含まれる鉛を識別できるという点が大きな特徴となっている。商品の用途としては、ワイヤーなどのハンダに含まれる鉛を判定し、不純物の混入によるロットアウトを防ぐといった使い方があるという。
同商品は、2月の発売以来75社から注文があり、初期生産ロットの50セットを超え、出荷数は現在100セットを超えている状況だ。当初の出荷先としてはワイヤーのメーカーなどを想定していたが、産業廃棄物処理業者など、予想外の顧客からの引き合いもあり、商品の性格上リピートオーダーも期待できることから、同会では初年度の出荷数を2,000セットと見込み、増産体制に踏み切った。
「同会からはこれまでも『ペットボトル圧縮装置』『お座敷車いす』など、幾つかのヒット商品が産まれているが、今回増産する『「簡易法」鉛フリー半田検査セット』はメンテナンスなどを必要としない手離れの良い商品。現況では同会による直販体制となっているが、今後は同商品を取り扱ってくれる商社、ネット通販会社など、多方面に販路を拡大したい。」(同会の事務局担当で東京都異業種交流会H17の会員でもある生田精密研磨の生田徹也氏)
同商品の価格は1セット15,000円(税込み)、分量は1セット約100回分。
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