2006.06.26
中部電力株式会社(愛知県名古屋市、川口 文夫社長)は、同社の碧南火力発電所で発生する石炭灰を有効利用した高強度プラスチック原料「PLASH-GF(プラッシュ-ジーエフ)」と、リサイクルプラスチック原料「PLASH-REA(プラッシュ-アールイーエー)」を、三菱重工業株式会社(東京都港区、佃和夫社長)と共同で開発したと発表した。開発製品は、プラスチック原料製造の三星ケミカル株式会社(岐阜県羽島市、岩田和夫社長)が今月より製造販売を開始する。
今回開発した「PLASH-GF」は、従来の「PLASH」にガラス繊維(Glass fiber)を加えたもので、引っ張り強度、曲げ強度、衝撃強度が2倍になり、プラスチック系建材(住宅用パッキンやOAフロア等)など、高い強度を求められる用途への適用が期待されている。
また、「PLASH-REA」は、損傷や劣化などにより廃棄されるプラスチックにフライアッシュを混合したリサイクル原料100%の原料。従来の「PLASH」よりも柔軟な原料で、衝撃強度が4倍程度になるという。より高い強度が必要な建設資材をはじめ、家電、自動車部品、環境にやさしい原料が求められる園芸用品など、幅広い分野での利用が期待されている。
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