2006.09.04
三重県最大の商工業都市、四日市市(人口約30万人)。
現在、四日市市は「特例市」から「中核市」への移行準備中で、このほど8年ぶりに「地方交付税不交付団体」に復帰、国内有数の「豊かな財政基盤」を有するマチとして知られている。
四日市と言えば、大規模なコンビナートなど「重化学工業」のイメージが強いマチだが、県内最大の商業集積を有する「商業のマチ」でもある。その名が示すとおり、今日でも市内いたるところで「市」が開かれ、近鉄四日市駅周辺の中心市街地は、北勢地域(三重県北部)一円から集まる買い物で賑わう。
こうした事情もあり、中心市街地の表玄関である近鉄四日市駅に降り立つと、広々とした道路と比較的コンパクトにまとまった市街地が印象に残るものの、一歩郊外に出ると、それぞれの「地区」を中心に住・商・工・農が混在した「郊外」が延々と続いていることに気が付く。確かに、中心市街地から放射状に延びる枝線の沿線をみると、田畑や工場の間に真新しいアパート・マンション・建売住宅がいきなり出現する、といった風景が印象に残ることだろう。
なお、四日市市は大都市・名古屋まで電車で約30分ということもあり、市内北西部の郊外に開発された団地(笹川団地、三重団地、桜台、三滝台、あかつき台など)は、名古屋のベッドタウンに近い状況となっている。かつては「公害のマチ」として全国的に有名になってしまった四日市市だが、昨今は都会と田舎の長所が融合した住み易いマチ、なのかも知れない。
不動産ジャパン ご当地住まい事情 9月1日更新号より
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