2006.08.07
炭酸ミネラルウォーターがブームになる中、歴史的な伝説の国産天然炭酸水が登場―。
家庭用品メーカのレック(東京都中央区、青木光男社長)は、国産ビン詰め天然炭酸水製造を手がける会津心水(福島県金山町、前田知憲社長)と共同で、 明治38年に販売していた「芸者印タンサン・ミネラル・ウォーター」を「芸者印萬歳炭酸水」として100年ぶりに復刻、8月9日から発売する=写真。 明治時代にはヨーロッパにも輸出され、当時の宮内省や各国大使館などにも愛飲された同炭酸水。
レックでは「様々な種類の炭酸ミネラルウォーターが発売されているが、歴史のある国産天然炭酸水をぜひ味わってほしい」と話している。
「芸者印萬歳炭酸水」は、温泉法で定められた奥会津天然炭酸胃健冷鉱泉(福島県大沼郡金山町)から採水。金山町に湧き出る鉱泉水は、明治初期に薬泉として評判が立ち、その後、旧会津藩士が「太陽水」として発売した。 明治38年には「芸者印タンサン・ミネラル・ウォーター」 として、ドイツ、イギリスなどヨーロッパ諸国に輸出されたほか、当時の宮内省や上流社会には「萬歳炭酸水」として愛飲されていたが、輸送事情の悪さなどからやむなく休業にいたった。
レックでは、「国産の天然炭酸水を復刻したい」(松本開発部長)との思いから、100年余りの時を経て復刻にこぎつけた。
天然に含まれる炭酸は、非常にデリケートなもので、これまでの技術では商品化が不可能とも言われていた。 会津心水では、独自の技術を駆使し、繊細な炭酸を非常に高いレベル(炭酸含有量1000mg/l以上)で含む炭酸水の商品化に成功。
輸入炭酸水に比べて、日本人の口に合う軟水で、喉ごしに味わえる爽やかな微発泡水になっており、「ウイスキーの水割りや、ワインを割って飲んでいただくなど様々な飲み方をしていただける。胃腸の調子が良くなったという嬉しい反響も届いている」 (レック)という。
価格は1本(330ml)525円。生産数に限りがあるために当面インターネット発売のみ。
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